1枚の図解シートに何を入れるか!:「起承“展“結」で考える



1枚の図解シートに何を入れるか!:「起承“展“結」で考える

企画書に図解を入れるときに、どんな内容を盛り込んだら良いでしょうか?
手持ちの情報を並べるだけでは、納得できる表現ができません。
どのような内容を、どのように組み立てれば良いのでしょうか?
企画書は証明文書ですので、「起承転結」は使えません。


いろいろな文章作成や企画書作成には「起承転結」で書くと良い
というようなことを書いてある本を見ることがあります。

私自身、「起承転結」、「起承転結」...と考えながら、
企画書や提案書を作成していました。

でも、違和感を感じていました。


それは..
起承転結の「転」の部分でした。
この「転」を、どう扱ったら良いのか、悩んでいました。


そこで、「起承転結」を調べてみると、
  ・漢詩の「絶句」という形式
  ・「絶句」の面白さは転句の妙
ということです。

  「起」句で詩思を提起
  「承」句で起句を承け
  「転」句で詩意を一転し
  「結」句で全詩意を総合する


頼 山陽(らい さんよう:江戸時代後期の漢詩人、陽明学者)が、
漢詩の「絶句」という形式に必要な「起承転結」のメリハリを弟子に
教えるために頼山陽が例といて良く用いた句を見つけました。

  (起)大阪本町伊都屋の娘
  (承)姉は一六、妹は十四
  (転)諸国諸大名は弓矢で殺す
  (結)伊都屋の娘は目で殺す


これを見ながら考えました。
企画書・提案書・論文・レポートに向いた構造ではないのです。

あらかじめ行く先を明快にして裏付けや証明をしていく文書では、
 「転」が入っては思考を止めなくてはならない
 「転」は入ると思考が繋がらない文書となる
「起承転結」は企画書や提案書に使えないということに気づきました。


証明文書では、論理の流れが一本になっていなければなりません。


企画書・提案書などの読んで「筋が通る」ように、
 ・論理の流れを一本にする
 ・文書のアイデンティテーを明確にする
 ・ゴールにつなげる
ということが必要です。



そこで、「起承展結」を考えました。

具体的には

-------------------------------------------
 起 起案(タイトル)・主張(Assertion)
   主張/問題提起 (疑問を持たせる)
   ・主張は何に?
   ・伝えたいメッセージは何に?

   読み手は、「起案・主張」に対して
   疑問が湧きあがります「Why? 」
   主張が、議論の土台を決めます  

-------------------------------------------
 承 起案理由・理由(Reason)
   現状/問題点/発案理由 (状況の説明)
   ・なぜ、それを伝えたいのか?
   ・なぜ、それが必要なのか?
   (省略する場合もあり)

-------------------------------------------
 展 論理展開・根拠(Evidence)・具体例(Example)
   内容/裏付け/データ (疑問に答える)
   ・具体的な内容は?
   ・裏付けとなる体験や事例は?

   読み手の疑問に答えるために「 Because?」
   「展」の記述で「起」の主張を証明する
   体験や事例をもとに根拠となる内容を具体的に説明す
  
-------------------------------------------
 結 結論・主張(Assertion)..主張の言い換え
   着地地点/決着 (期待する行動・して欲しいこと)
   ・求める着地点は?
   ・何を得たいのか?
   ・「起」を言い変えた言葉
   (複数ページで構成する場合は、次ページへの引き)


「起承展結」と考えることで納得できました。
私が作成してきた図解は、ほぼこの構成になっています。
(起承展結を発案する前の図解もです)


図解ということで、説明していますが、
証明文書の作成では「起承展結」で考え安くなります。


それと..
「展」では、帰納法で証明を考えると分かりやすくなります。

証明の柱は
  ---------------------------
   A(主張) =b1(具体)
         =b2(事例)
         =b3(体験)
         =b4(引用)
         =b5(比喩)
  ---------------------------
このような立て方を「同一命題の反復」と言います。


「起承展結」と「同一命題の反復」を使うと、
証明文書の作成の仕方が楽になります。


2010年7月27日(火)に開催する業務改善勉強会で、
起承展結と同一命題の反復を解説します。
 詳細は http://www.teoria.co.jp/80semi/20100727/index.html

事業計画書の文章が欲しい...



事業計画書の文章が欲しい...

新規事業の立上の仕事をしていると..
ときどき、このような内容のメールがあったり、電話があります。

簡単に言うと..
  ・今、新規事業を考えているんです。
  ・事業の内容は頭の中には、ほとんどできているのですが、
  ・分かりやすい文章に書けないので困っています。
  ・事業の予算などの数字は固まっているんですが...


内容を整理すると...
 
 1.頭の中に事業の内容があるが..
    頭の中では完成している
    表現できない、上手く表現したい

   私のこれまでの経験では..
   頭の中にあっても、言葉で表現できないと誰にも伝わりません。
   紙に言葉で表現されないコトは、
   冷静な第三者の評価の視線をくぐりぬけていません。
   当然、ビジネスの仕組みとしての完成度が低いのです。
   そのままでは、ほとんど使えないのが実情です。


 2.事業を説明する文章が欲しい 
  事業計画書を作成したいので
   分かりやすい文章が欲しい

   私のこれまでの経験では...
   モデルになる事業が普及していて、事業の構造が簡単な場合は
   特に事業の構造を体系化するなどの工夫は不要と思います。
   でも、ネットが進化・普及した時代に「文章」だけでは、
   事業の構造を説明しきれません。
   これからは単純に製造するとか販売するというだけの事業は
   とても少ないと思います。(それでは競争に勝てず維持できない..)


 3.事業計画書の数字は固まっている
   数字は、ほぼできている
   費用の試算も、売り上げ計画もある

   ???
   なぜ、事業の具体的な内容が頭の中にモヤモヤした状態なのに
   費用の試算ができるのでしょうか?
   売上の予測や利益計画が立てられるのでしょうか?
   表現できない事業内容で数字が固まっている??

   私のこれまでの経験では
   エクセルに○%ずつアップするように設定して
数字を創っていました。
   やらされている事務の女性は、言われた通り表にするだけ..
   見ている部長も課長も、全く信頼していない数字です。
   社長一人が信用しているのが実態でした。 



実は、ほとんどの新規事業は、この状態から始まります。
社長の頭の中にある事業への「思い」があるだけです。


その状態から、
  社長の「思い」から、事業の目的・目標を明確にし
  その実現のための方法・手順に展開し、
  よりよい実現のための環境やツールを開発します。
新規事業の立上に成功するには、そのような準備が必要です。


具体的には...

  ---------------------
  ■儲ける構造
  ---------------------
  ・頭の中の「思い」を言葉で引き出し
  ・過不足/整合性のチェックし
  ・事業のビジネスモデルを構築する
 
  これは、事業のグランドデザインです。
  経営の「経」で、「経」は考えるという意味です。


  ---------------------
  ■儲ける運用
  ---------------------
  ・具体的な事業の運用を考え
  ・組織の体制を整え
  ・事業のオペレーションを構築する
 
   これは、仕事のアクションガイドです。
   経営の「営」で、「営」は営むという意味です。


新規事業を立ち上げるときには、事前に考えられる部分は十分に検討して、
具体的な行動に展開できるレベルにしましょう。

準備が不十分なまま見切り発車して、
 ・大きなやり直しのコストがかかり、
..準備すれば不要なだった..
 ・拡大の障害が立ちふさがって
..事前に想定して回避できたはず..
というような、もったいない状態を見てきました。

新しい事業を立ち上げるということは、
予期しない障害がどんどん出てきます。
すべてを事前に予測してスタートすることはできません。
走りながら、失敗から学びながら成功に向けて進むことになります。

でも、事前に準備できることもたくさんあります。
それを見極めることが大切です。



私は、仕事を構造設計する事を提案しています。 
詳細は http://www.teoria.jp/index.html


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■業務改善勉強会   
 開催日:2010年7月27日(火) 
     16:00 〜 17:30(15:30 開場)  
 テーマ:「仕事の変化の発見と文書化の仕方」
      今回は、仕事の変化の事例を練習課題にします。
      新規事業を考えておられる方は参考になると思います。
 会 場:東京秋葉原
 詳 細:http://www.teoria.co.jp/80semi/20100727/index.html
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